東アジアと勘合貿易
はじめに
こんにちは、中学生のみなさん!歴史の授業で少し難しいなと感じている方も、心配いりません。
「東アジアと勘合貿易」について学んでいきましょう。
1. 勘合貿易って何?
生徒: 勘合貿易って初めて聞く言葉ですね。なんですかそれは?
塾長: いい質問だね。勘合貿易は、日本と明(中国)、
そして高麗(朝鮮)の三者が関与する貿易のことなんだ。
この時代は14世紀から16世紀にかけての話だよ。
2. 朝貢形式と倭寇
生徒: それってどういう形で行われていたんですか?
塾長: いいね、それが勘合貿易の特徴なんだ。
これは朝貢形式と呼ばれていて、
日本は明に対して毎年、貢ぎ物を持って朝貢し、
その中で貿易を行っていたんだ。
でも途中で今でいう海賊のような倭寇が問題になって、
貿易が難しくなっていったんだよ。
3. 交換された商品
生徒: そうなんですね。では、具体的にどんな商品が交換されていたんですか?
塾長: 良い質問だ。日本からは刀や銅、硫黄、漆器、生糸などが、
明からは銅銭、絹織物、書画などが取引されていたんだ。
面白いよね、ちょうど異なる文化や技術が交流されていたんだよ。
4. 高麗と元、そして琉球王国
生徒: 高麗はどう関わっていたんですか?
塾長: 良い問いだね。高麗も勘合貿易の一翼を担っていたんだ。
そして、後に琉球王国もこの交易に参加し、中継貿易の拠点として栄えたんだよ。
5. 文字とハングル、そして李成桂
生徒: それは面白いですね。でもハングルって何ですか?
塾長: ハングルは朝鮮で生まれた文字で、
その考案者が李成桂という人物なんだ。ハングルは今も使われているんだよ。
6. 日朝貿易と中継貿易
生徒: それにしても、日本って結構他の国との貿易が盛んだったんですね。
塾長: そうだね。日本はこの時代、海に囲まれた島国として、
様々な国と交流していたんだ。
特に勘合貿易は重要な国際交流の一翼を担っていたよ。
テスト問題
それでは、勘合貿易に関するテスト問題を出してみよう。
- 勘合貿易の参加国はどれか。
- ① 日本、明、高麗
- ② 日本、宋、高麗
- ③ 日本、元、高麗
- ④ 日本、明、モンゴル
- 勘合貿易の特徴的な形式は何か。
- ① 朝貢形式
- ② 市場貿易
- ③ 航空貿易
- ④ 足踏み貿易
- 勘合貿易で日本が明に提供した商品はどれか。
- ① 刀、銅、硫黄
- ② 書画、絹織物、銅銭
- ③ ハングル、生糸、漆器
- ④ 金、ダイヤモンド、石油
テスト問題の解答と解説
- ① 日本、明、高麗
- ① 朝貢形式
- 正解は①。勘合貿易は朝貢形式と呼ばれる貿易の形をとっていた。
- ① 刀、銅、硫黄
- 正解は①。これらの商品が日本から明に提供されていた。