武庫豊町校お知らせ・ブログ

2023.01.28

百人一首100首目の和歌

こんにちは。
大阪府大阪市旭区の個別指導塾「STAR UP旭新森校」校舎長の山本です。

学校で百人一首大会を行っている所もあるかと思います。
今日はその中で個人的に印象深い和歌を紹介したいと思います。

「ももしきや ふるきのきばの しのぶにも なほあまりある むかしなりけり」
(「百敷や 古き軒端の しのぶにも 猶あまりある 昔なりけり」)
これは『小倉百人一首』100首目の歌で、順徳院(順徳上皇)が詠んだものです。

意味は「宮中の古い軒下から伸びる忍ぶ草(現在のノキシノブ)を見ても、
偲びきれない程古き良き時代に思いを馳せることだ」と捉えることができます。
(「しのぶ」は「偲ぶ(惜しむ)」と「忍ぶ草(雑草)」をかけた言葉です)

具体的には、「古き良き時代」は「朝廷が栄えていた頃の時代」であり、
逆に順徳上皇の時代には、雑草が生える程宮中が老朽化しているように、
朝廷の権威は過去のものになりつつあることを嘆き惜しむ歌と解釈できます。
その背景には、武士の世の到来、特に鎌倉幕府の成立が挙げられます。

順徳上皇は後鳥羽上皇の第3皇子で、後の承久の乱(1221年)で幕府軍に敗れ、
佐渡島(新潟県)に流されその地で生涯を終えます。
この歌が詠まれたのは承久の乱より前(1216年頃)とされていますが、
かつての栄華からは考えられない程朝廷が没落した状況を見て、
上皇は悲しむと同時に栄光を取り戻したいと思ったことでしょう。

このように、百人一首に選ばれた歌はそれぞれ何かしらの意味を持ちます。
その意味・解釈や背景を知ることも、歌を覚える上で役立つでしょう。


対象小学校:古市小学校・新森小路小学校・関目小学校・清水小学校・高殿小学校など
対象中学校:旭東中学校・旭陽中学校・今市中学校など
対象高校:大阪府立旭高等学校・桜宮高等学校・大阪信愛学院高等学校など
お問い合わせお待ちしております。


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